こんにちは。
院長の岡田奏二です。
今回は、糖尿病とインクレチン、というテーマでお話しします。
インクレチンは、食事をした際に小腸から分泌されるホルモンで、膵臓に対してインスリンの分泌を促す働きがあります。
インクレチン単独では低血糖を起こしにくく、また、体重増加を起こしにくいのが特徴です。
インクレチン関連薬には、DPP4阻害薬(飲み薬)とGLP1受容体作動薬(おもに注射薬)があります。
糖尿病治療の目的は、一つは腎症から透析導入への阻止、もう一つは脳梗塞など動脈硬化症の進展阻止です。
これらの合併症は複数の危険因子が重複することで発症しやすくなります。
そして、これらの危険因子は体重増加に関係します。
したがって、体重増加を起こしにくいインクレチン関連薬は比較的軽症の糖尿病に適応する薬剤といえるでしょう。
当クリニックは、わかりやすい食事・運動支援とともに、インクレチン関連薬を含めた適切な薬剤療法を行うことで、患者さんの福祉に役立ちたいと願っています。
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