こんにちは。
副院長の岡田震一です。
今回は、糖尿病と認知症の関係でお話しします。
実は、糖尿病の方は認知症になる可能性が上がる、という報告があります。
耐糖能異常(血糖値が正常より高い状態にあること)と認知症との関係性が、久山町で調査されました。
調査の結果、アルツハイマー型認知症の発症率(対1000人/年)は、
耐糖能異常グループで15.0、耐糖能正常グループで5.2となり、
耐糖能異常グループが約3倍高い発症率となりました。
また、脳血管性認知症の発症率も調べたところ、
耐糖能異常グループで15.0、耐糖能正常グループで5.9となり、
こちらも耐糖能異常グループが約3倍高い発症率となりました。
結果を解析したところ、耐糖能異常はとくにアルツハイマー病との関連が強いことがわかりました。
つまり、耐糖能異常や糖尿病は、脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症発症の危険因子となっているのです。
専門治療を外来で受けられる当クリニックは、患者さんに合った適切な糖尿病治療を行うことで、患者さんの福祉に役立てるよう取り組んでいます。
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