こんにちは。
副院長の岡田震一です。
今回は、糖尿病初期の血糖管理の重要性についてお話します。
糖尿病初期の血糖管理を厳格に行うことで、腎障害や網膜障害などの細小血管障害を長期間にわたって抑制できるといわれています。
この効果を遺産効果と呼びます。
早期・軽症から、食後も含めて血糖値をできるだけ正常に近づけることが最も重要なのです。
一方、米国などの研究によると、過度な治療による低血糖・体重増加は、特に高リスクの糖尿病患者さんの寿命や心筋梗塞の発症などに悪影響を与えています。
したがって、早期からの厳格な血糖管理と、治療に伴う低血糖と体重増加の回避とを両立させることが重要です。
当クリニックでは、食事・運動支援を中心として薬に頼りすぎない治療を行うことで、低血糖と体重増加を避けながら良好な血糖管理を目指しています。
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