こんにちは。
院長の岡田奏二です。
今回は、糖尿病と骨折というテーマでお話しします。
2型糖尿病の人の骨密度はむしろ高いのに、骨折の危険度が高いことが判明しました。
健常人は年配で骨密度が低いほど骨折危険度の高くなるのに比べ、糖尿病の方では比較的若くて骨密度が高い段階から骨折を起こしやすいとされています。
日本人に多くみられる椎体骨折は、心肺機能の低下や逆流性食道炎の発症につながり、死亡率も上昇します。
椎体骨折の予防には、糖尿病に合併する骨粗鬆症の病態改善が大切であり、高血糖の改善が最も重要です。
なぜなら、高血糖状態では骨のコラーゲンは病的架橋で結合するため、骨密度が高くても折れやすい骨質となるのです。
糖尿病専門医がいる当クリニックでは、患者さんの持病や合併症を考慮した、適切な糖尿病治療を行うよう心がけています。
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