top of page

糖尿病とインクレチン

  • OMC
  • 2023年6月1日
  • 読了時間: 1分

こんにちは。

院長の岡田奏二です。


今回は、糖尿病とインクレチン、というテーマでお話しします。


インクレチンは、食事をした際に小腸から分泌されるホルモンで、膵臓に対してインスリンの分泌を促す働きがあります。


インクレチン単独では低血糖を起こしにくく、また、体重増加を起こしにくいのが特徴です。

インクレチン関連薬には、DPP4阻害薬(飲み薬)とGLP1受容体作動薬(おもに注射薬)があります。


糖尿病治療の目的は、一つは腎症から透析導入への阻止、もう一つは脳梗塞など動脈硬化症の進展阻止です。

これらの合併症は複数の危険因子が重複することで発症しやすくなります。

そして、これらの危険因子は体重増加に関係します。


したがって、体重増加を起こしにくいインクレチン関連薬は比較的軽症の糖尿病に適応する薬剤といえるでしょう。


当クリニックは、わかりやすい食事・運動支援とともに、インクレチン関連薬を含めた適切な薬剤療法を行うことで、患者さんの福祉に役立ちたいと願っています。

167

 
 
 

最新記事

ミンコウスキー通信 12 糖尿病と代謝性危険因子

生活習慣病に関する健康相談 ~糖尿病と代謝性危険因子~ 外来でうけられる専門治療 岡田メディカルクリニック 岡田奏二院長がお答え 今回は、 糖尿病と代謝性危険因子 というテーマでお話しします。   肥満、高血圧、高血糖、高中性脂肪血症の各危険因子を全く有さない人に比べ、3個...

 
 
 
ミンコウスキー通信 10 糖尿病と人種的背景

生活習慣病に関する健康相談 ~糖尿病と人種的背景~ 外来でうけられる専門治療 岡田メディカルクリニック 岡田奏二院長がお答え 今回は、 糖尿病と人種的背景 というテーマでお話しします。   白人では一般人口のBMIが24で、糖尿病患者のBMIは29と差があります。  ...

 
 
 
ミンコウスキー通信 8 糖尿病と高血圧症

生活習慣病に関する健康相談 ~糖尿病と高血圧症~ 外来でうけられる専門治療 岡田メディカルクリニック 岡田奏二院長がお答え 今回は、糖尿病と高血圧症というテーマでお話しします。 ドイツの研究によると、高血圧症または糖尿病のいずれかしか認めない例では、4年間の冠動脈イベント発...

 
 
 
bottom of page